宝塚つ・む・ぐの家は、2018年11月に設立されたホームホスピスです。
宝塚つ・む・ぐの家では、今まで過ごされてきた日常の生活に近い環境で、食事を作る音・匂い、誰かが話す声などを感じていただきながら、最期まで自分らしく過ごしていただきたいと考えています。
住み慣れた地域で、もう一つの自分の家として。
やりたいこと、続けたいこと、会いたい人、行きたいところなど、ご利用される方の思いに寄り添い、共に暮らしています。
ホームとは、「家」「地域」。ホスピスとは、「あたたかいもてなし」を意味します。
ホームホスピスは、施設ではなく住み慣れた地域の中のもう一つの「家」として、とも暮らしをする場所であり、病や障碍があっても最期まで尊厳をもって生活する場所です。
病院と家の違いは、病院は必要な治療を受ける場所であり「非日常である」のと反対に家は「日常の生活の場である」という大きな違いがあります。常に人の声と生活の音や匂いを感じる日常の生活の場であり、その延長線上に看取りがあると考えています。
もう一つの自分の家として、今までの生活をつづけて行くことをサポートいたします。
このような方々にご利用いただいています
名称 | 宝塚つ・む・ぐの家 |
住所 |
〒665-0843 兵庫県宝塚市宮の町5-19 |
定員 | 7名 |
部屋数 |
1人部屋 5部屋(1階2部屋、2階3部屋) 2人部屋 1部屋(1階) |
スタッフ |
介護士 11名(内常勤4名) 看護師 1名(常勤) 調理師 キッチンスタッフ 4名 事務員 2名(内1名キッチン兼務) ボランティアさん ※介護職員が24時間体制で待機 |
2018年11月にホームホスピス「宝塚つ・む・ぐの家」を開設しました。
平成元年より宝塚で在宅訪問介護に従事し、介護保険の導入後の現場では福祉を利用するすそ野は広がりましたが、現状は国の制度では足りない、充足出来ない困難な場面も沢山経験してきました。看取りの場所がないということもつくづく感じて居りました。
退職後宮崎に生まれたホームホスピス「かあさんの家」の実践に出逢い、宝塚にもホームホスピスができたらいいなと思うようになり、その想いを共に歩む仲間に恵まれ又、宮の町の”家”に出会うまで多くの方々の支援を得てここ宝塚にホームホスピスを開設出来ました。 老々世帯、独居、介護力不足、認知症、 ガン末期等々社会的に困難な条件下のもと支援を必要とする人へ、看取りまでの「ともくらし」を理念に、横の糸・縦の糸を「つ・む・ぐ」ケアができる家を目指して歩んでいきたいと思っております。
「これからの人生をどう生きようか」最近よく考えます。
宝塚つ・む・ぐの家で過ごされている一人に、大切な人生があります。子供の頃はやんちゃやった?結婚式で綺麗やった?子育ては大変やった?「そして今は」?それぞれの生き方を目の当たりに教えて頂いています。
今、自分でしたくても出来ない事が多いかも知れない。病と闘わなくてはならないかも知れない。でもこの家では、一人ではなく一緒に、笑顔であいさつをしましょう。哀しい時は肩を寄せ合い泣きましょう。
つらい時は手を取り合いましょう。私のグチも聞いて下さい。「バカ」って怒って下さい。そして楽しい時と美味しそう時は、「ワハハハ」「ウフフ」「ニャッ」と笑いましょう。この家で、そんな何気ない日々の積み重ね、共暮らしができる事を感謝しています。どうぞ、宝塚つ・む・ぐの家を宜しくお願い致します。
約20年間訪問看護という仕事に携わらせて頂きました。
たくさんの方との出会いと別れの中で、ご家族に囲まれて希望どうりに旅立たれた方もおられましたが・・・。 入院をせざるを得られない方や独りだからと最期は施設に入る と決めておられる方も多くおられました。 その中には住み慣れた自分の家 にいたいと思っておられる方も多かったのではないかと感じます。最期まで独りで家で・・が難しいのなら・・。
できるだけ家で、そし難しくなったら住み慣れた地域の(自分の家のように思える場所)で家族のような人の囲まれて生きることができる。そんな場所を作りたいと思ってきました。
同じ想いをもつ仲間と出会いホームホスピスに巡り合うことが出来ました。
スタッフが大切にしていることは、住人のみなさんとの対話です。それぞれの人生、考え方や背負っておられるものをそのまま受け止めさせて頂いています。長い人生を歩んで来られた大先輩の方々から様々なことを学ばせていただき、出会えたご縁に感謝しながら、住民の皆さんとスタッフで大きな家庭「宝塚つ・む・ぐの家」を創り上げています。