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設立への想い

 

 

 

理事長・介護福祉士 西野 マリ

 

2018年11月にホームホスピス「宝塚つ・む・ぐの家」を開設しました。

平成元年より宝塚で在宅訪問介護に従事し、介護保険の導入後の現場では福祉を利用するすそ野は広がりましたが、現状は国の制度では足りない、充足出来ない困難な場面も沢山経験してきました。看取りの場所がないということもつくづく感じて居りました。

退職後宮崎に生まれたホームホスピス「かあさんの家」の実践に出逢い、宝塚にもホームホスピスができたらいいなと思うようになり、その想いを共に歩む仲間に恵まれ又、宮の町の”家”に出会うまで多くの方々の支援を得てここ宝塚にホームホスピスを開設出来ました。 老々世帯、独居、介護力不足、認知症、 ガン末期等々社会的に困難な条件下のもと支援を必要とする人へ、看取りまでの「ともくらし」を理念に、横の糸・縦の糸を「つ・む・ぐ」ケアができる家を目指して歩んでいきたいと思っております。

 

 

 介護福祉士・栄養士 長谷川和子

 

「これからの人生をどう生きようか」最近よく考えます。

宝塚つ・む・ぐの家で過ごされている一人に、大切な人生があります。子供の頃はやんちゃやった?結婚式で綺麗やった?子育ては大変やった?「そして今は」?それぞれの生き方を目の当たりに教えて頂いています。

今、自分でしたくても出来ない事が多いかも知れない。病と闘わなくてはならないかも知れない。でもこの家では、一人ではなく一緒に、笑顔であいさつをしましょう。哀しい時は肩を寄せ合い泣きましょう。

つらい時は手を取り合いましょう。私のグチも聞いて下さい。「バカ」って怒って下さい。そして楽しい時と美味しそう時は、「ワハハハ」「ウフフ」「ニャッ」と笑いましょう。この家で、そんな何気ない日々の積み重ね、共暮らしができる事を感謝しています。どうぞ、宝塚つ・む・ぐの家を宜しくお願い致します。

 

 看護師  江川 潤子

 

約20年間訪問看護という仕事に携わらせて頂きました。 たくさんの方との出会いと別れ

の中で、ご家族に囲まれて希望どうりに旅立たれた方もおられ ましたが・・・。 入院をせざるを得られない方や 独りだからと最期は施設に入る と決めておられる方も多くおられました。 その中には住み慣れた自分の家 にいたいと思っておられる方も多かったのではないかと感じます。最期まで独りで家で・・が難しいのなら・・。できるだけ家で、そし難しくなったら住み慣れた地域の(自分の家のように思える場所)で家族のような人の囲まれて生きることができる。そんな場所を 作りたいと思ってきました。 同じ想いをもつ仲間と出会いホームホスピスに巡り合うことが出来ました。

宝塚つ・む・ぐの家の理念

今日充たされて明日を生きる・自分らしい暮らしをご一緒に

<基本理念>

  1.  本人の持っている力を奪わないように支援していきます。
  2.  本人の意思を尊重し、本人・家族にとっての最善を考え支援します。
  3.  「ともに暮らす」第2の家としてお互い思いあって共に歩むことを大切にします。

<基本方針>

  • 私たちは…本人の生き方・意思を尊重した生活を支援します。
  • 私たちは…24時間切れ目のない生活を支えます。
  • 私たちは…食事・排泄・睡眠・清潔・環境整備など一人一人の生活リズムを整える支援を行います。
  • 私たちは…家族への情報提供や相談支援を行います。
  • 私たちは…在宅医療・訪問看護・他職種との連携を図り、看取りのケアを提供します。
  • 私たちは…地域コミュティーとのつながりを大切にします。

<大切にしたいこと>

ご本人の思いに寄り添いご一緒に暮らしてまいります。

  •  あなたがあなたらしく
  •  やりたいこと
  •  続けたいこと
  •  会いたい人
  •  行きたいところ 

 などなど、あなたの「思い」をお聞かせください。「宝塚つ・む・ぐの家」の中で実現をお手伝いします。

  



協力医療機関

竹原美登里先生

今井信行先生

山崎恵司先生

野田一郎先生


芦田貴司先生

木村辰典先生

角森先生


関連機関

連携訪問看護ステーション

連携居宅支援事業所


2019年度 事業報告

Ⅰ:事業期間2019年8月1日~2020731

Ⅱ: 基本方針

宝塚つ・む・ぐの家事業の実施にあたり病気や障害があり自分の家で療養が難しくても住み慣れた地域で暮らし続けるために医療・福祉の連携のもとに、家族や地域とのつながり支援を担うことを目的とする。

引き続き事業の目的を周知するための広報と地域と宝塚つ・む・ぐの家のコミュニティづくりを中心に事業を実施する。

 

Ⅲ:特定非営利活動に係る事業

1)ホームホスピス事業の成果

宝塚つ・む・ぐの家は20207月末現在5名の利用者(住人)がとも暮らしている。 新型コロナウイルス禍のためご家族と共に行う催しは実施出来なかった。

 

20198月1日から1年間で5名の方の看取りを行った。

ケース1:利用期間101日 女性

転倒による骨盤骨折を機に入院し食事が摂れなくなり点滴治療が継続されていた。入居する際は、在宅主治医と話し合いの下、点滴をせずに口から食べられるものを食べて頂くことになった。骨折をしていたが、座位は取れる状態であり、ご本人の痛みを確認しながら座る時間を長くしていき口から食べられるものを食べられるだけ食べて頂く。ご家族の協力が積極的にあり写経やのパズルなどを楽しまれ、ディサービスに参加し笑顔も多く見られるようになったが、徐々に食べられなくなり、ご家族に見守られて永眠された。

 

ケース2:利用期間326日 女性

ケアハウスから転居。脳血管障害による認知症状があり言葉が出にくい状態であったが、窓から見える緑や野鳥を見て微笑まれ

スタッフの声掛けには頷かれたり笑ったり、オムツ交換などのケアを拒否されるなどご自分の意思表示はしかりとされた。得意の塗り絵や縫物などは徐々にできなくなられたが、好きなTVを見て過ごされた。食べていた食事を頑として口を開けられなり水分のみで約1か月を過ごされた。お亡くなりになる3日前まで意思表示をしっかりとされ、きちんと座位をとり日常の生活を続けられた。

 

ケース3:利用期間 7日 女性

サービス付き高齢者住宅から転居。末期のがんで食事が殆ど摂れない状態であった。

食べられるものを食べられるだけ食べて頂いた。これ以上痛い思いはさせたくないというご家族の希望があり、転倒転落がないように配慮し、痛みのコントロールは医療と連携の下行った。短い時間ではあったが、ご家族とご本人がゆっくりと過ごせる時間をつくることができご家族全員での看取りができた。

 

ケース4:利用期間 18日 女性

病院で退院前カンファレンスに参加の後、ご入居。入居日に言語聴覚士の評価を受けた結果、経口から嚥下は難しい状態であることが分かった。ご本人の苦痛を出るだけ取り除き、ご家族が気持ちの準備や受け入れが出来るようにゆっくりとお話をお聞きする時間を持つことができた。毎日の面会の中でコミュニケーション図りながら、ご家族と一緒にケアを行った。また、ご本人の好きな歌を歌うなどの時間を過ごす中で、ご家族の看取りへの受け入れがゆっくり整っていった。ご本人は穏やかな時間の中で娘さんとお孫さんに見守られて永眠された。

 

ケース5:利用期間16日 男性

脳梗塞により食事摂取困難で経管栄養をされて入院中であったが、元気なころから延命処置を拒否されていた。病院から退院したその日の夜にご本人の手により経管栄養チューブを自己抜去された。

在宅主治医・家族・ケアマネジャー宝塚つ・む・ぐの家のスタッフの立ち合いのもと、ご本人の意思確認を行いチューブの再挿入は行わず、口から食べたいもの(スープやチョコレート、お酒など)を中心に食べて頂いた。窓から見える電車を見たりラジオを聞かれたりご家族と一緒にお誕生日をお祝いされるなど穏やかな時間を過ごされた。口からは充分な食事を摂ることができず、誤嚥性肺炎を起こし在宅での治療が行われたが体力の低下もあり、ご家族に見守られ永眠された。

 

宝塚つ・む・ぐの家でともに暮らし、生活の延長線上(日常の中)での看取りを行った。実際の看取りは、在宅主治医・ケアマネジャー・訪問看護・ディサ-ビス・ボランティアなどの多職種と連携し、その方の生活を支えること。ご本人もご家族もお別れの準備を少しずつして頂くための支援を行うように努めた。

 

20202月より新型コロナウイルスの濃厚接触者となった利用者の対応から始まり、感染予防対策マニュアルを作成し対応を行った。

 

研修参加内容

8回ホームホスピス全国合同研修会 in広島

「テーマ」「いのち」を生ききる

「会場」広島国際会議常

「日時」20191130日~121日 参加1

 

痰吸引3号研修基礎講座参加  1  名

痰吸引3号研修基礎講座参加  5  名

2居場所づくり事業

地域の住民の方の居場所をつくり、人との交流により心身が安定すること・孤立や引きこもりを防止する機会とすること・自分の生き方を考えられるようになること・介護者の相談などができることを目的にカフェの開催を4月の開所を目指しでいたが新型コロナウイルスによる影響があり、開所のめどが立っていない。

 

3)人材育成事業

新型コロナウイルスにより受け入れを制限した為、実施なし。

 

4)啓発事業

宝塚つ・む・ぐの家を通して認知症や看取りをテーマに下記(①~④)4回の講義・講演の発表の機会を頂いた。⑤は建築専攻している大学の学生と一緒にホームホスピスの特性と環境を考える時間を頂いた。

つむぐ通信2回発進(年4回発進を計画)した。

     日時

主催

        開催内容

2019年9月19

社会福祉協議会

権利擁護支援者養成講座

201912月4日

兵庫きた県民局

認知症シンポジウム

201912月5日

宝塚市男女共同センター

わたしたちのエンディング

201912月8日

宝塚市 

市民講座

2020年 2月3日

大阪市立大学

あびこワークショップ

正会員20名 賛助会員27名  47名に発送した。

来年度は幅広く宝塚つ・む・ぐの活動を知って頂くために地域に向けての広報活動を計画していく。

 

(5)介護保険事業に基づく居宅サービス事業

要介護者に訪問介護サービスを実施した。主には身体介護中心のケアを行っているが、計画や評価・介護手順などの補完に努めた。

医療・ケアマネジャーとの連携は、主にMCS(メディカルケアステーション)により密な情報交換を行うことで病状の変化(異常の早期発見)や苦痛の緩和が行えるようにヘルパーステーションからの発信を行った。

 

 

6)障害総合支援法に基づく障害福祉サービス事業

宝塚つ・む・ぐの家組織図